2016年04月14日

何か辛いことでもあ

突然、側に座っていたお兄ちゃんらしき男の子が、「しみる〜!」と叫んで立ち上がって、「見ていられない」と言う感じで、くるりと周った。 もう一度「しみる〜!」と言った。 それを見て女の子も、「しみる〜!」と大声で言った。

二晩続けて、母親が死ぬ夢を見た。

夢の中で彼女は、どうやら大腸ガンだったらしいのだが、告知されないまま死んでしまった。 僕はなぜか「大リーガー養成ギプス」を着けて、彼女の最期を看取っていた。 なんだか不安になったので、久しぶりに母親に電話をしてみた。 彼女はこの前に会った時と同じように元気そうだった。


 さすがに、「お母さんが死ぬ夢を立て続けに見たから」とは言えずに、「最近お腹が痛くなったりしない?」と、僕は遠まわしに尋ねてみたのだが、別になんとも無いようだった。

それよりも、唐突に電話をかけてきた息子に対して、「ったのではないかしら?」と心配している様子だった。 普段は連絡を取っていないので、たまに電話をすると、これだからいけない。 仕事のことや、朝の食事のことなど、根掘り葉掘り尋ねられた。

僕はその光景を見ながら、横を通りすぎた。

あの女の子は、もしかしたら、「しみる」という言葉の意味を、まだ知らなかったのかもしれない。 彼女の周りには、まだ知らないことがいっぱいあって、それを彼女は一つずつ覚えて行くのだろう。 そういうのって、なんだか綺麗だな。と思った。  


Posted by skbtay at 11:05Comments(0)